2018/05/05
カナディアンロッキーの中で、1番人気の高いバンフの隣町としてしられているキャンモア(Canmore)は、この町自体がラフティングなどが体験できる観光地として、そしてバンフ(Banff)のベッドタウンとして発展しています。
周辺の山並みも大変美しく、アルピニスト(登山家)や芸術家からも大人気の町です。今回はこのキャンモアの町についてご紹介します!(canmore in canadian rocky)
目次
キャンモアで冬季カルガリーオリンピックが行われた
キャンモアの町は1883年に炭鉱が発見され、以前は3つの炭鉱町があって、当時の人口は1000人ほどでした。
キャンモアは、大陸横断鉄道の燃料の補給地として発展しましたが、1914年にカルガリーという町の南西65kmに位置している、ターナバレーに油田が発見されました。
そのため当時走っていた蒸気機関車から、ディーゼルエンジンに変わって、石炭の需要もなくなっていったために、その3つの炭鉱町は寂れていってしまいました。
また1988年に開催された、第15回冬季カルガリーオリンピックの祭には、カルガリーの中心地にあるカルガリータワーから、100km圏内が競技場として使われました。
こちらのキャンモアはちょうどその100km圏内だったため、またバンフ国立公園外であったために、ノルディックセンターの敷地内でノルディック競技や、クロスカントリースキーやライフルを使用するバイアスロンが行われました。
現在では、夏にはマウンテンバイクの競技が行われています。
バンフ国立公園外のキャンモア
キャンモアはバンフ国立公園外のために私有地を持つことができ、またバンフ国立公園(Banff National Park)や、カナディアンロッキー(Canadian Rocky)の中という立地条件の良さから、家賃はロッキーの玄関口カルガリーの町の約4倍にもおよびます。
新興住宅地で3~4千万円、コンドミニアムといわれる分譲マンションで5千万円、別荘地ともなれば1億円にもなります。
ちなみにハリウッドスターとしては、シャローン・ストーンやシルベスター・スタローン、ジャッキー・チェン、トム・クルーズの別荘もあるそうです。
スリーシスターズ山
キャンモアを代表する山にスリーシスターズ山があります。実は世界には同じように、3つの峰を持つスリーシスターズ山が存在します。
隣国のアメリカや、オーストラリアにもスリーシスターズ山がありますが、こちらのスリーシスターズの意味は3人姉妹です。しかしキャンモアのスリーシスターズ山は、神に仕える修道女のシスターから名付けられました。
それは冬に雪をかぶっている様子が、頭から白いベールをかぶった修道女の様に見えるということから、名付けられています。しかし残念ながら、私の目には1度もそのように見えたことがないという、非常に想像力の必要な山になります。
以前1883年には、スリーナンズ(Three Nuns:3人の修道女)と呼ばれていました。しかしその後の1911年に、カナダの地質学者ジョージ・ドーソンによって、スリーシスターズと正式に名付けられました。
おわりに
スリーシスターズ山の3つの峰には、それぞれに名前が付けられていて、一番奥の標高が高いのがビッグシスター(2938m)、真ん中がミドルシスター(2769m)、1番手前の標高が低いのがリトルシスター(2694m)です。
そしてそれぞれに聖書からの別名もつけられていて、慈愛(harity)、希望(hope)、信仰(faith)になります。
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