2018/05/05
バルト三国に興味のある方、またこれから旅行に行く予定のある方へご紹介します!旅行前には、色々と不安なことがありますよね。現地では、ビザやチップは必要なのか?ベストシーズンはいつなのか?治安大丈夫なの?といった不安を1つずつお答えしていきます!(The best season & World heritage in Baltic States in Europe)
目次
バルト三国の旅行基本情報
国内の移動手段は?
通常ツアーの場合には、バスで移動するのが基本になります。個人の場合は、大都市間は超距離バスが利用出来ます。そして市内の移動は徒歩が一般的で、郊外の見どころを回るにはバスやタクシー、チャーター車などを状況に応じて使い分けると良いでしょう。
チップは必要?
場合に応じましょう。レストランでは5~10%程度が良いでしょう。旧ソ連時代にはチップの週間が無かったのですが、独立後20年が経過してかなりチップも浸透してきています。レストランでは請求書にサービス料が含まれていない場合には、5~10%程度を目安に渡すと良いでしょう。ホテルのポーターへのチップや枕銭は1ユーロ程度になります。
ビザは必要?
観光目的で6か月間、90日以内の滞在であれば、三国ともビザは必要ありません。ただしラトビアとリトアニアは補償額30,000ユーロ以上の(滞在期間をカバーするもの)、旅行傷害保険への加入が必要になります。
ベストシーズンはいつ?
真夏の5月~9月がベストシーズンです。観光には気温が上昇して、日中の時間長くなる夏場がおすすめです。6月下旬の夏至の日の前後は、夜の22~23時頃まで明るくて、百夜の雰囲気も楽しめます。ただし時折雨が降ることもあるので、雨具と滑りにくい靴は必需品ですよ。
治安は大丈夫?
バルト三国の治安は比較的良いですが、もちろん油断は禁物です。首都の旧市街地では、危険な目に会うことは比較的少ないです。けれども狭い路地や人気のないところには近寄らず、夜の一人歩きも避けましょう。置き引きや、人込みでのスリなどにも要注意です。
バルト三国の世界遺産
中世の街並みを残す各首都の歴史地区(旧市街)、古代から中世にかけての遺跡、大自然が造形した砂州などの他、歌の祭典などの無形遺産も登録されています。
バルト三国共通の世界遺産
「バルトの歌と踊りの祭典」が、2008年に無形文化遺産に登録されました。これエストニアとラトビアでは5年ごとに、リトアニアでは4年ごとに開催する民族芸能の祭典です。アマチュアが主体となる歌と踊りの参加者は、なんと4万人にも達します。
その他にも1997年に、「シュトルーヴェの測地弧」は文化遺産に登録されました。
エストニアの世界遺産
1997年に「タリン歴史地区」が、文化遺産に登録されました。このタリンの起源は、13世紀にまでさかのぼります。ハンザ同盟に加盟し、経済的にも発展していきました。教会や商人の家など、中世の建物が良好な状態で保存されています。
また2008年には「キフヌの文化空間」が、無形文化遺産に登録されました。
ラトビア世界遺産
1997年に「リガ歴史地区」が、文化遺産に登録されました。ハンザ同盟で主要な位置を占めた都市リガは、13~15世紀に中欧と東欧の交易で栄えました。ヨーロッパ最初期の、ユーゲントシュティール建築が残ることでも有名です。
リトアニアの世界遺産
1994年に「ヴィリニュス歴史地区」が、文化遺産に登録されました。13~18世紀末までに、リトアニア大公国の中心だった都市のヴィリニュス。文化や建築面で東欧の影響を受けて、ゴシックやルネッサンス、バロックや古典様式など建物が残っています。
こちらはリトアニアとロシアになりますが、2000年に「クルシュ砂州」が文化遺産に登録されました。先史時代から人が居住している、長さが98mの砂州になります。絶え間なく吹く風と波によって浸食されてきましたが、植林など人類の努力でその姿は保たれていて現在に至ります。
2004年に「ケルナヴェ古代遺跡」が文化遺産に登録されました。旧石器時代~中世の取居住地や埋葬地などが、地中に眠っています。このケルナヴェは中世には大都市となりましたが、チュートン騎士団によって破壊されています。
また2010年には「スータルティーネス・リトアニアの多重合唱」が、無形文化遺産に登録されました。
おわりに
バルト三国と聞いても、「どこ?」と思う日本人はきっと多いと思います。実はヨーロッパでも、この地域の知名度は低いのが実状です。バルト海に面するエストニア・ラトビア・リトアニアが、三国ワンセットで見られるようになったのは、第一次世界大戦後からで、ここ100年ほどの話になります。
この三国は中世から近世まで、それぞれが時期によってスウェーデンの支配下になったり、ポーランドの支配下になったり、ロシアの支配下になったりもしています。この詳しい歴史については、また改めてご紹介しますね。
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