2018/05/05
「イギリス料理は美味しくない」と聞いたことは、きっと一度はあるはずです。けれども最近ロンドンのグルメ化は急激に進展しています。私もイギリス料理の代表のイングリッシュブレックファーストや、クリームティーをいただきましたが、とっても美味しかったですよ。
ではなせ美味しくないと言われてきたのか?その理由は18世紀にステーキやローストビーフだけが発達して、伝統料理が断絶されたからです。
目次
どうしてイギリス料理は美味しくないと言われるのか?
ロンドンのグルメ化
「イギリス料理はあまり美味しくない」と、耳にしたことはありませんか?ジェイムズ・H・カブラー3世(James H.Kabbler Ⅲ)の格言によると、イギリスの料理は「最高の人生と最悪の人生」にこのように例えられています。
最高の人生とはアメリカ人の給料をもらい、イギリスの家に住み、日本人の嫁をもらい、中国人のシェフを雇うこと。最悪の人生とは、中国人の給料をもらい、日本の家に住み、アメリカ人の嫁をもらい、イギリス人のシェフを雇うことと言われたりしました。このように昔からイギリス料理へのイメージは、あまりよくないようです。
けれども今現在では、特にロンドンでのグルメ化は急激に進展していて、ヨーロッパ諸国の中でも劣らないグルメ都市に生まれ変わってきています。
イングリッシュブレックファースト
実際に私がイギリスに滞在した時にいただいたお食事は、どの料理も大変美味しかったです。。朝食にはイングリッシュブレックファーストをいただき、ティータイムにはクリームティーをいただいたりもしました。どちらともイギリスを代表する食事になります。
ちなみにイングリッシュブレックファーストとは、ベイクドビーンズ・マッシュルーム・ソーセージ・目玉焼き・トマト・トースト・紅茶が主な品目になります。そしてクリームティーとは、クロテッドクリーム・ジャム・スコーン・紅茶が主な品目になります。
これらは私の相方の実家でいただいた食事ですが、レストランのお食事も美味しくいただきました。ではどうして、イギリス料理が美味しくないというイメージがあるのでしょうか?その理由について、色々調べてみました。
イギリス料理が美味しくないと言われる理由
理由としては1つ目に牧畜が発展していために肉はごちそうで、18世紀のジェントルマン階級は、肉以外の料理にはまったく興味が無かったそうです。そのためにステーキやローストビーフだけが発達していってしまったんですね。
2つ目にイギリスは土地柄の理由で野菜が育たなかったために、その野菜は庶民の食卓ではあまり見らなかったそうです。18世紀ごろの当時には豆類・キャベツ・玉ねぎを初めとして十数種類の野菜しかなかったので、食材が少なければ必然的にメニューも少なかったというわけです。ちなみに今は他のヨーロッパ諸国から野菜が入ってきているので、その種類も豊富にあります。
3つ目に伝統料理が断絶されたことです。そのために現在でも、旅行の楽しみの1つである郷土料理が非常に少ないということにも繋がります。そういえば確かに郷土料理と言われても、思いつくのはローストビーフにフィッシュアンドチップス、ミートパイなどでしょうか?他のヨーロッパ諸国と比べると、圧倒的に少ないと思います。
4つ目に、ジェントルマンは暴飲暴食はせずに常に質素な食事をするべきと、定義されていたようです。そのために食事と言えば、牛か羊肉・パン・ビール・グリーンピースの毎日だったそうです。 とてもシンプルなメニューを、毎日食していたんですね。
アフタヌーンティーの文化
現在でもイギリス人は、アフタヌーンティーをこよなく愛しています。そしてそのときに砂糖もたっぷり入れます。このようにお茶と砂糖の摂取量は、他のヨーロッパ諸国に比べて群を抜いています。
ちなみにこの砂糖は17世紀以降に、植民地貿易でイギリスへ入って来ましたが大変高価なものでした。またお茶も同じく、18世紀まで贅沢品だったそうです。
そしてその後の奴隷貿易で、東インド会社と西インド会社のプランテーション農業が発達して、一般人もお茶と砂糖を楽しめるようになり、現在に至っているというわけです。
イギリスのおすすめの料理
フィッシュアンドチップス
個人的にも大好きなフィッシュアンドチップスは、白身魚のフライとジャガイモを揚げたものになります。屋台などで購入できて、みんなスナック感覚で食べていました。レストランでオーダーすれば魚の種類を選べたり冷凍以外のジャガイモを使ったチップスをいただくことも出来ました。イギリススタイルの食べ方として、フィッシュアンドチップスにビネガーをかけていただくのがおすすめです。
フィッシュアンドチップスの歴史ですが、後に新大陸から入ってきたじゃがいもは、19世紀頃は工場で働く人の食事として定着していったそうです。またトロール漁法や冷凍技術、そして鉄道の輸送技術が発達して、都市に魚が卸されるようになりました。その後にこのフィッシュアンドチップスが、ようやく完成したというわけです。
ローストビーフ
また人気のローストビーフですが、これは牛肉の絡まりを蒸し焼きにして、薄くスライスしていただく料理です。日本との違いは、日本は中が赤いものが多いですけど、本場イギリスではしっかりと火を通すというところが特徴です。ソーズはグレービーソースが1番人気です!
おわりに
特にロンドンは世界中から人が集まって来ていて、食文化も劇的に変化しつつあるので、イギリスに行ったからにはぜひイギリス料理も堪能してみてくださいね!朝食やランチを軽めにして、イギリス人のように食後やおやつの時間を、クリームティーやアフタヌーンティーで優雅に過ごしてみてはいかかですか?
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