2018/05/05
青森県の五所川原市(ごしょがわらし)では毎年8月4日から8日に、「立佞武多祭り(たちねぷたまつり)」が開催されています。この立佞武多まつりは青森三大佞武多の1つになり、その他は「青森ねぶた」と「弘前ねぷた」になります。
立佞武多祭りは、立佞武多の館に展示されている大型の3台の立佞武多をはじめ、中型や小型合わせて15台が出陣しています。今回はその迫力のある立佞武多についてご紹介します!(Tachineputa Festival in Aomori)
目次
立佞武多祭り
(たちねぷたまつり)
立佞武多祭りでは山車の運行が魅力の一つですが、最大の高さは約23m、重さが約19トンの巨大なものまであります。この祭りは80年ぶりの平成10年に復刻していて、五所川原市で夏祭りとして開催されています。
「ヤッテマレ、ヤッテマレ!」の掛け声とともに町を練り歩いて、その巨大な立佞武多の迫力で観客を圧倒します。
祭りで利用される立佞武多は全部で15台前後あって、町内で作った小型・中型と、立佞武多の館の3台が出陣します。東北でも有数の夏のお祭りです。青森県民以外にとってはマイナーなお祭りかもしれませんが、じつはねぷたのお祭りでは1番迫力があるとも言われています。
日時は毎年8月4日~81日の4日間で、各日の19:00~21:00に五所川原の町を練り歩きます。ちなみに8月3日は、立佞武多の前に花火大会が開催されています。
立佞武多の歴史
立佞武多の起源
夏の祭りの一つ立佞武多祭りの起源には、色々な諸説があります。七夕祭りの灯篭流しや、京都のお祭り、昔の風習のねむりながしや、北方のアイヌの風習などと様々あります。
一番の有力候補は中国の行事の「中元」が起源といわれていて、津軽地方に半世紀の間受け継がれてきた火祭りになります。明治40年頃の五所川原は、当時その名を轟かせた「布嘉」の豪商や大地主の権力の象徴という意味あいがあり、ねぷたの高さを誇るようになりました。いわゆるそれぞれの高さを競って、どんどん高くなっていったというわけです。
その大きさはすでに21.6mにも及んでいたそうです。その雄姿を一目見ようと近郊からも足を運ぶ人がいたほどです。当時のねぷたの題材としては、中国の三国志とか歌舞伎の歴史上の人物でした。
立佞武多の復活
その後電気が普及してくると、ねぷたは小型化していきました。そして戦後には大火が2度も起こってしまい、町全体が全焼してしまい、ねぷたの設計図や写真までもが燃えてしまい、巨大ねぷたは姿を消してしまいました。
しかし1993年に当時の写真や設計図が発見されて、翌年には市民劇団によってねぷたが復元されました。当時の高さは約7mでした。そして有志の市民などによってその5年後の1998年に、80年ぶりに「五所川原のたちねぷた」が復活したという歴史が残っています。
立佞武多祭りの楽しみ方
五所川原には、遅くとも夕方には到着されることをおすすめします。なぜならば巨大な立佞武多が立佞武多の舘の格納庫から発進する姿だったり、駅前に15台が並べられているその姿を是非見ていただきたいです。
周りがだんだんと暗くなっていくと、立佞武多のあかりと、また夕陽に照らされる様子がとてもキレイですよ。
立佞武多の館からその巨大な姿を現し、五所川原の駅前に整然と並べられます。その後立佞武多は五所川原駅前から出発していきます。街中はもちろん通行止めになっています。
そして交差点付近で回転していきますので、そこも見どころになります。また立佞武多の館もおすすめの見学スポットになります。
立佞武多の館
お祭りいがいの日でも、この立佞武多の館で巨大な歴代の立佞武多を見学することが出来ます。私も実際に行ったことがあるのですが、お祭り前の期間であれば、その年に使われる新しい立佞武多の制作の様子を見学することもできます。
階段もしくはエレベーターで3階まであがると、そこには作業中の立佞武多のパーツを間近で見ることができます。
おわりに
立佞武多祭りは19:00から開催されて、その前には立佞武多の館から、五所川原の駅前に早めにスタンバイされることをおすすめします。そしてそれまでの間にも、五所川原の観光を楽しむことも出来ます。実はここは、太宰治が生まれたところでもあります。また車での移動になりますが、十三湖もみどころですよ。
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