2018/05/05
秋田県の角館にある武家屋敷青柳家は、秋田県指定史跡に指定されていて、ここでしか見られない歴史の秘蔵品が公開されています。今回は、約3000坪もある青柳家邸内の見どころをご紹介します。上流武士の家屋やのぞき窓のついた黒塗り塀、薬医門などがバランス良くまとまっていて、また邸内には道具館や秋田郷土館、さらにはお茶をいただけるハイカラ館もありますよ!(Aoyagike in Kakunodate ,Akita)
目次
開村時間と入村料
夏期営業 9:00~17:00/ 冬期営業 9:00~16:00
大人 500円 / 中人 300円 / 小人 200円
団体割引あり/ 年中無休
お問い合わせ :0187-54-3257
住所 :秋田県仙北市角館町東勝楽丁26
青柳家鄭内の見どころ
薬医門
万延元年藩への功績が認められ、特別に許されたのがこの青柳家の薬医門です。門はその家の位や威信を表すとされていた当時、上級武士にしか許されない重厚で格調高い造りが、青柳家の誇りでもありました。そしてその姿は角館の象徴とされています。
青柳家母屋
青柳家母屋は約200年の建築のままに、厄除けの意味を込めた鬼板や、懸魚等で意匠をこらした玄関、座敷内の板欄間にほどこされた家紋の透かし彫り、雪国特有の廻り縁など武家らしい威厳に満ちています。
武器蔵
この武器蔵には、青柳家のルーツを伝える貴重な武具や、江戸時代からの文献が収められています。家宝である62間小星兜、五輪塔旗印、藤原高真による秋田郷土刀なども納められています。
神明水
(しんめいすい)
青柳家の裏山の源太寺山から、庭園内の池に数百年絶え間なく流れ込んでいる沢水。その沢水はNHKの「新日本紀行武家屋敷残照」等の番組でも取り上げられています。井戸水の水質も、折り紙付きのキレイさです。
青柳庵ミュージアム
(せいりゅうあんみゅーじあむ)
青柳家文庫蔵に有する佐竹藩ゆかりの絵画を中心に、古文書・掛け軸などが展示されています。秋田蘭画の創始者の小田野直武や、城主の佐竹氏の蘭画、伊能図より40年も早く作られた日本興地全図など、大変珍しい美術品が展示されています。
小田野直武像
(おだのなおたけぞう)
青柳家と姻戚関係にある小田野直武は平賀源内に師事、秋田蘭画を確立して、「解体新書」の挿絵を描いてその名を広めました。西洋の陰影法を取り入れて、その後の洋画界に大きな影響を与えた秋田蘭画は、小田野直武と、時の秋田藩士の佐竹義敦によって完成されました。
秋田郷土館
雪国ならではの頑丈な造の農家を移築して、昔の農村の暮らしぶりを今に伝える郷土館です。角館の伝承工芸「イタヤ細工」と「桜皮細工」の実演など、素朴な生活文化を見学出来ます。
武家道具館
土蔵を利用した館内には、当時の武士の生活様式を伝える武家道具が並んでいます。青柳家に代々伝わる文献書籍や押絵、焼物や絵皿などが治められています。
ハイカラ館
平賀源内や小田野直武など、角館ゆかりの先人の先取的思想と、ハイカラ志向を受け継いでいるアンティークミュージアムです。ここでは、全国屈指のアンティークコレクションを見学できます。
山車
(だし)
毎年9月7日~9日に行われる祭りで、角館の祭典の山車も展示されています。
角館武家屋敷の見どころ
角館を初めて訪れる人は、まずは角館樺細工を伝える伝承館(でんしょうかん)、そして今回ご紹介した青柳家や石黒家がおすすめです。もしツアーなどで滞在時間が1時間しかなければ、どれか一つに絞った方がいいでしょう。桜の季節ならどの武家屋敷にも枝垂桜が咲き乱れ、町中が桜色に染まります。また駐車場の裏に桧木内川(ひのきないかわ)があって、そこには2kmのソメイヨシノの桜のトンネルが続いています。
おわりに
もし角館に何度も来ているリピーターさんでしたら、そんな中級者の方には西宮家や安藤家あたりの散策をおすすめします。駐車場から片道10分ほど歩きますので、時間に余裕があったらぜひ行ってみてくださいね。
そしてお土産を買うなら、やっぱり樺細工の小物でしょうか。スイーツ好きさんには、生もろこしや糸切ようかん、落ち葉かりんとうですね。珍しいところで、漬物入りまんじゅうも一押しです!
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