2018/05/05
台湾の台北近郊には九份という地域があり、ここは「千と千尋の神隠し」と大変ゆかりのある、台湾きっての観光スポットになります。また同じ台北近郊には「平渓の天燈」というイベントが開催されており、毎年観客を魅了しています。今回は、こんな魅力的な台北近郊をご紹介致します!(Chofun & Pinsee in Taipei, Taiwan)
目次
「千と千尋の神隠し」とゆかりのある九份
映画の舞台になった九份
(きゅうふん)
もともと九份は、金鉱の街として栄えていました。1890年の金鉱の発見でゴールドラッシュに沸いた、街の雰囲気や面影を残しています。海を望む山の斜面に石段や石畳の小道、古い家並みが続き、情趣豊かでノスタルジックな風景が広がっています。
ベネチア映画祭でグランプリに輝いた、名作映画「非情城市」の舞台にも使われ、再び脚光を浴びた街になります。
日本でも2001年に公開された、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街として話題となりました。「湯婆婆の湯屋」のモデルとなった建物や、「顔なしのモデル」となったお面まで見学することが出来ます。
九份までのアクセスは、台北駅から鉄道で瑞芳駅までまず約1時間です。そこから金瓜石行のバスに乗り換えて、約15分で「九份」バス停に到着します。
もしくは台北MRT忠考復興駅前から「基隆客運」の金瓜石行きに乗車して、「九份」バス停まで約1時間半の所要でアクセス出来ます。
基山街
(チーサンチェ)
九份のメインストリート的な役割を果たす、石畳の小道が続くのは基山街(チーサンチェ)になります。土産物屋や食堂が道の両脇に軒を連ねていて、昔ながらの風情を醸し出しています。九份名物の団子「芋韻」などの食べ歩きも楽しめます。
賢埼路
(スーチールー)
賢埼路は、基山街と直角に交差していて長い石段が続く坂道です。軒下に真っ赤な提灯が連なる、戦前の古い家並みが旅情を誘います。オープンテラスの席を設けたレトロな茶芸館も多く、海を眺めながら憩いの時間も過ごせますよ。
野柳(北海岸及び観音山国家風景区)
野柳は海食風化と地殻変動により、「女王頭」や「仙女稽」などと呼ばれる奇岩が海沿いに林立していて、想像力を発揮しつつ大自然の力が楽しめる地質公園になります。また全国初の海洋生態博物館や、国内最大規模の海底トンネルなども楽しめます。
野柳へのアクセス方法は、MRT「淡水駅」から「基隆」行きの「基隆客運」か「淡水客運」に乗車して、「野柳」まで約1時間半の所要になります。もしくは台北西A棟から「金青中心」行の「国光客運」に乗車して、「野柳」まで約1時間20分の所要になります。
平渓の観光スポット
(ピンシーテンダン)
平渓の天燈
平渓の天燈は、平渓線沿線最大の街である平渓の名物になり、熱気球の原理を応用した大きな提灯のイベントになります。幸運や男児の出生を祈る象徴です。毎年旧暦の1月15日前後には、「天燈祭」を開催し、天燈に願いを託して夜空に飛ばします。これは、体験プログラムとしても人気があります。
ローカル列車の平渓線
平渓線は基隆河中流沿いを走る、旅情豊かなローカル線です。東部幹線との分岐駅から菁桐駅駅までの約13kmを走りますが、列車の多くは瑞芳駅が起点になります。車窓を流れる渓谷美をゆったりと堪能できます。
ただし運行本数は、1時間に1本あるかないかくらいです。往復の発車時間の確認には、注意しましょう。瑞芳駅から菁桐駅駅間が乗り放題のお得なフリー切符、「平渓線一日周遊券」もあります。こちらは当日限り有効の切符になります。
九份と野柳の写真集
おわりに
台北近郊にはその他にも、古くから名湯の誉れ高い台湾最大の温泉郷である北投(ペイトウ)をはじめ、台湾先住民タイヤル族が多く住む、原生林に囲まれた山間の温泉郷である烏来(ウーライ)などの、日帰り温泉の旅も楽しめます。
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