2018/05/05
ギリシャの中央部に位置する、ピンドス山脈の麓にあるのが、世界遺産の「メテオラ」になります。ここはギリシャ正教の聖地といわれていて、岩峰に修道院が建っている様子は、ギリシャ観光のハイライトの1つになります。
今回はこの「天空の修道院」メテオラを訪ねてみましょう!(meteora in greece)
目次
修行と祈りの地のメテオラ修道院
メテオラは11世紀から、東洋正教の重要な修道の中心地として知られていて、セッサリア平原のあるカランバカと言う村の、近辺に現れる岩群の森のことをいいます。
メテオラへ向かって行く路上の、最後の村になるカストラキはとても絵画的な村で、ここからの岩群の眺めはとても素晴らしく、パノラマのように格別な景色が広がります。
メテオラの岩群に昔からあった21の修道院のうち、現在も活動しているのは、メガロ・メテオロン修道院、ヴァルラーム修道院、アギア・トリアダ修道院、アギオス・ステファノス修道院、ルサノス修道院、そしてアギオス・ニコラオス修道院の6つのみで、あとの15の修道院にはもう誰も住んでおらず、荒廃しています。
修道士の生活
メテオラの修道士の生活では1日の24時間は、8時間単位の3部に分けられています。1部は教会で祈りをして、2部は働き、そして3部は研究と就寝でした。
お祈りは主に、教会で夜中に行われています。そしてお祈りの後修道士たちは、聖画や木彫刻、ビザンチン音楽や、日常の必需課業などを行っています。
このようにメテオラの修道士たちは、終始自分自身を無言の会話で従順させて、そして長年の修行後に、神との会話に達するようになるというわけです。
現在メテオラの修道院に保存されている遺物や宝物、手書きの写本などの数はけして多くはありません。その他には聖杯や福音書、主教の杖と金刺繍の祭服、最後にクレタ派と、マケドニア派の素晴らしい壁画があります。
また修道院の書類保管所には古い文書が保管されていて、数多くの手書きの教本は、絹や紙に書かれています。その昔ここメテオラには、書籍所がありました。
そこでは宗教や神学、聖人伝や教会音楽などが、ギリシャ古代著者によって書かれたり、写本されたりしていました。
ヴァルラーム修道院
メテオラの岩壁の最初の居住者は、修道士のヴァルラームで、1350年に小さな3聖徒の教会と、小さな部屋を立て直しました。
その200年後の1518年に、イオアニアのアプサラ民族の名門ネクタリオスと、セオファニス兄弟が、以前の建物の廃墟に3聖徒の教会を再建して、のちアギオンパンドン(全聖人)とア、ギオス・イオアニス・プロドロモス(洗礼者聖ヨハネ)の教会を建てました。
十字架状の丸天井は、1548年クレタ島の有名な芸術家、フランゴ・カテラノスによって壁画が描かれて、拝廊の壁画は1566年に、テーベの祭司ヨルギオスによって描かれています。
1627年修道士ステルギオスとキリロスによって、3聖徒の教会は改善されて聖画も描かれました。
1922年、岩壁を削って作られた階段ができました。そのために参詣者は、安全にそして楽に登れるようになりました。また材料や、特に食料は網を使って運搬されています。
以前は修道士たちは、所々の岩の穴にはめ込まれた、横げたに支えられた足場を使って登っていました。これらは後ロープの直立はしごに変わったのでしたが、参詣者たちは修道院に至るまで、30分の恐怖と苦痛に耐えなければならなかったのです。
ヴァルラーム修道院の保管所に保存されている宝物の中に、多くの聖遺骨や十字架、祭服や銀製の儀式用の器、修道院設立者の鉄の帯、金糸で刺繍された碑銘布や福音書、羊皮紙の手書き写本や、何百数もの本などが保存されています。
メテオラの写真集
おわりに
そしてもう一つ付け加えておかなければならないのは、959年にコンスタンディノス・ポルフィノゲ二トス皇帝に帰した福音書が、ここヴァルラーム修道院に保管されているということです。
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