2018/05/05
岐阜県の人気の観光地のひとつの「白川郷の荻町集落」は、平成7年(1995年)に、ユネスコ世界文化遺産に登録された集落になります。
この荻町集落は、日本屈指の豪雪地帯として知られていて、その豪雪地帯で生まれた合掌造り家屋と、豊かな自然が織りなす景色は、まるで昔話の世界に迷い込んだ気分にさせてくれます。
今回はそんな白川郷の、季節ごとの合掌造り家屋の見どころをご紹介します!まずはその見どころを予習して、四季折々の魅力溢れる白川郷荻町集落を散策しましょう。(shirakawago in ogimachishuraku ,gifu)
目次
世界遺産「白川郷」ってどんなところなの?
白川郷とは世界遺産に登録された、豪雪地帯の合掌造り集落のことです。昔のままの農村風景が守られていることが、高く評価されて世界文化遺産となった、白川郷の荻町合掌集落のことです。
茅葺き屋根の合掌造り家屋や田園など、庄川河畔に沿って約1kmの範囲に広がる美しい山里の風景が、国内外から訪れる観光客を魅了しています。
白川郷の見どころは?
築数百年の歴史が宿る、合掌造り家群が見どころです。荻町集落内には、114棟の合掌造り家屋が現存しています。
その中には一般公開されている家屋もあって、豪雪地帯ならではの建築構造や先人たちの知恵を知ることができるほかに、合掌造りでの暮らしを身近に感じることもできます。
花見の春
4月上旬はまだ雪が残っていて、春の訪れはスローペースです。ちなみに桜の見頃は、4月中旬から5月の初旬にかけてです。
花や緑豊かな夏
草木が一層生命力を増してきて、次第に緑が深まっていきます。道端に咲く花々も、観光客の目を楽しませてくれます。
紅葉の秋
実りの田園と、色鮮やかな紅葉が美しい季節です。10月中旬から、11月初旬に見頃を迎えます。
雪化粧をする冬
12月下旬から3月上旬には、雪景色を楽しめます。すっかり雪に覆われた合掌造りが見ものです。
白川郷へのアクセス方法は?
車の場合は、東海北陸自動車道白川郷ICから、車で10分でアクセスできます。ただし世界遺産区内は観光車両の進入を自主規制しているので、村営せせらぎ公園駐車場を利用しましょう。
電車とバスの場合は、JR高山駅から濃飛バスの白川郷行きに50分間乗車して、白川郷から下車してすぐのところに位置しています。
合掌造り家屋の見どころ
豪雪に負けない頑丈な家を造るために、先人たちが知恵と技を結集した合掌造りです。茅葺きの切妻屋根や、家業が営まれた屋根裏など、注目ポイントが満載です。
最大級の和田家
和田家は最大級の規模を誇る、築300年以上の合掌造り家屋です。江戸時代に名主や番所役人を務め、栄えた和田家の住宅になります。1階の面積110坪の造りは白川郷で随一の規模となり、国の重要文化財にも指定されています。
現在も住居として利用されていて、その一部を一般公開されています。和田家は江戸時代中期の建築になります。格式高い建築様式を随所にみることもできます。
合掌造り建築の明善寺郷土館
(みょうぜんじきょうどかん)
全国的にも珍しい、合掌造り建築のお寺である明善寺郷土館は、約260年前に創建された浄土真宗のお寺になります。本堂・鐘楼門・庫裏(くり)のすべてが合掌造りで成り立っているのは、全国でも大変貴重な造りになります。
その庫裏が郷土館として公開されていて、農具や炊事道具などの民俗資料を見ることができます。また庫裏の2階からは集落を一望することもできます。
火薬製造が行われてきた神田家
神田家では、火薬製造が行われてきた遺構が見学できます。この神田家は、文政年間に和田家より分家しました。火薬生産や養蚕業で栄え、床下の火薬製造場は今もそのままに残されています。
母屋周辺にある水神様や稲架倉(はざくら)、唐臼小屋もぜひ見ておきたい場所のひとつです。
神田家は江戸後期に、石川県宮大工によって建造されたと言われています。1階の大広間では、手作りの薬草茶のサービスも行われています。
おわりに
最後に合掌造り家屋は、屋根全体に日が当たって融雪と屋根の乾燥が進むように、すべての家屋が南北に向いて立っています。風通しが良くなるために、夏も快適に過ごすことができるそうです。
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