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イスタンブールのアヤソフィア博物館とヒッポドロームを巡る

time 2017/09/18

イスタンブールのアヤソフィア博物館とヒッポドロームを巡る

トルコのイスタンブールにあるアヤソフィア(博物館)は、ギリシア正教の大本山として君臨しながらも、後にイスラーム寺院に姿を変えた、イスタンブールを象徴する建物になります。今回は、そんなアヤソフィアについてご紹介します!(Ayasofya in Istanbul ,Turkey)



目次

アヤソフィア博物館

(Ayasofya)

 

ビザンツ建築の最高傑作と称されるアヤソフィア

 

スルタンアメフット・ジャーミィとトプカプ宮殿の間に建つアヤソフィアは、ビザンツ建築の最高傑作とも称されていて、長い歴史の中で様々な宗教に利用されながらも、トルコの歴史を体現してきた建築物です。

コンスタンティヌス1世により、アヤソフィアのものとなる教会の建築が始まり、360年コンスタンティヌス2世の時代になって完成しました。その後幾たびかの焼失を経て537年、時の皇帝ユスティニアヌスの命を受け、6年近くの歳月をかけてビザンツ様式の大聖堂が完成しました。

この後ビザンツ帝国の時代が終わりを告げるまで、ギリシア正教の大本山としてあがめられていました。ギリシア語ではハギア・ソフィアと言われています。



当時の最大級の建物であるアヤソフィア

 

アヤソフィアの中庭に置かれたギリシア様式の円柱は、ユスティニアヌス帝が、アテネやエフェソスから運ばせたものになります。直径31mの大ドームの円屋根は、ドロス島で造られた軽いレンガで出来ています。

皇帝は威信をかけて当時の最高技術を駆使して、その時代の最大級の建物を造りました。内部には多数のモザイク画が残されていて、ビザンツ文化を象徴しています。

1453年にコンスタンティノープルが崩落すると、当時のスルタンメフメット2世により聖堂はジャーミィに変えられ、メッカの方向を示すミフラープなどが加えられました。

その後1700年代には残されていたモザイクも漆喰で塗りつぶされて、20世紀に発見されるまで日の目をみることはありませんでした。

 

ビザンツ時代の遺跡として脚光を浴びるアヤソフィア

 

その後の1931年に、アメリカの調査隊により壁の中のモザイク画が発見され、アヤソフィアはビザンツ時代の遺跡として、再び脚光を浴び始めました。機を見るに敏な初代大統領アタテュルクは、翌年アヤソフィアを、博物館として一般公開することを決定しました。

聖堂内のモザイクは、損傷の激しいものも多くあります。比較的良い状態のものは、入り口左側の傾斜した通路を登っていく、上の階の回廊に多く残っています。

南回廊に有名な聖母マリアやヨハネと共に絵がかれた、キリストのモザイクなどもあります。また歴代スルタンの廟(入場無料)も公開されています。

大ドームの中に掲げられている黒に金のカリグラフィーの円板には、アッラーやムハンマドと4人のカリフなどの名が、またドームの内輪にはクルアーンの一筋が見えます。

 

聖母マリアの手形

 

アヤソフィア内部には、「マリアの手形」といわれている柱があります。別名すすり泣く柱とも言われています。柱のくぼみに指を入れた時に、水で濡れれば視力が良くなったり子宝に恵まれたり、また願い事が叶うと言われています。

くぼみに親指を入れて後の4本の指先で、柱から離すことなくぐるりと円を描けたら願い事が叶うとも言われています。柱を保護するために付けられた銅板も、かなりすり減っていることに驚くことでしょう。

 

ヒッポドローム

(At Meydani)

 

ローマの大競技場跡のヒッポドローム

 

ヒッポドロームとは、スルタンアフメット・ジャーミィの西にある、ローマの大競技場跡になります。かつてはここに縦500m、横117mのU字型競技場があって、戦車競技が行われていました。現在では「アトゥ・メイダヌ(馬の広場)」と呼ばれていて、祝祭日には催し物が開催されています。

アトゥ・メイダヌの広場には、3本の柱が建っています。一番北側にある高さ25.6mのレリーフを施された石柱は、テオドシウス1世のオベリスクと呼ばれていて、はるかエジプトのカルナック神殿からローマ皇帝により運ばれたものになります。

このは古代エジプトのファラオや、トトメス3世がルクソールにある、カルナック神殿に建立したものの一つになります。柱には、ヒエログリフなどが刻まれています。

 

蛇の柱とオベリスク

 

真ん中に位置しているのが、途中から折れた高さ8mの青銅製の蛇の柱です。この蛇の柱は、コンスタンティヌス1世の時代に、ギリシアのデルフォイの、アポロン神殿に建てられていたものを持ってきたものになります。

もとは紀元前5世紀にギリシア都市国家が、ペルシア戦争の戦勝記念に建てたものになります。

一番南側の切石積みのオベリスクは、コンスタンティヌス7世によって造られたものとされています。また近くにある八角形の建造物はドイツの泉と言われていて、ドイツのヴィルヘルム2世から寄贈されたものになります。



イスタンブールの写真集

トルコの写真集

 

おわりに

その他にも、東から西から物資が集まる屋根付きの市場のグランドバザールや、その昔市場がエジプトからの貢ぎ物を集めて、設営されたことから、名前のついたエジプシャンバザールなども見どころです。

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